ノウハウ

セミナー・スピーチで人を惹きつける「声の大きさ」「トーン」

自分の話し方に自信が持て無い方って、多いと思います。
人前で話をするときに、集中して聞いてもらうためにどうしたらよいか?

声の大きさやジェスチャーを交えて話をするなど、
様々なテクニックがありますが、今日は声の大きさ・トーンについてお話します。

発声のトレーニングについても、解説します!

集中して話を聞いてもらうには、聞きやすさ

人を前にして話をするときに、大きな声でハッキリと話をするのはとても重要なことです。
小さく通らない声よりも大きくよく通る声の方が聴きやすいに決まっています。
しかし、ただ大きな声を出していては、セミナーの最後まで参加者に集中して話を聞いてもらうことは難しいでしょう。

声の大きさをコントロールする

言うまでもなく、声を大きくすると声は聞こえやすくなります。
だからと言って、セミナーの最初から最後まで大声で話し方をされては、聞き手も話しても疲れてしまいます。


また、話し手が大声でずっと話していると、話を聞いている方としては、そっぽを向いていても、他の事をしながらでも声は聞こえている状態が続くため、話に集中する必要が無くなってしまします。

そこで、人が聴きやすいトークをするためには、声の大きさをコントロールできるようになることが重要になります。
話している間、声を大きくしたり小さくしたりを意識しすぎるのも疲れてしまいますよね。

まずは、普通に話す部分と重要な部分を意識し、ここぞと言うところを大きな声にする、またはこの逆で、より注意を惹きたい話の直前に声を小さくすると良いでしょう。話しの途中で不意にボリュームを落とすことで、聴衆の注意を引きつけて話に耳を傾けさせることができます。

来場者に合わせて声の大きさを変えることも重要です。


学生を相手に話をするの場合と高齢の方の前で話をする場合では、聴きやすい声の大きさが違ってきますし、会場の広さや設備によっても声の通り方は違ってきます。
聞き手の気持になってスピーチをすることによって、声の大きさは必然的に変わっていくものです。

声のトーンで印象を変える

聞き手の注意をひく話し方に抑揚を点けることが重要になります。

抑揚をつけることで声が聞き取りやすくなります。一番伝えたい所を強調したりするだけで、話はより伝わりやすくなります。
難しいことのように思うかもしれませんが、例えば語尾を上げるでも抑揚ができ、相手の印象は大きく変わります。

声のトーンによって、人の印象はかわります。

トーンを高くすると、明るく元気な印象などを相手に与え、さわやかなイメージで、
ハキハキと若々しいイメージを持ってもらいやすくなります。

トーンを低くすると、落ち着いた雰囲気で、信頼感を抱いてもらいやすく、
大人らしい安定感を与えられるでしょう。

また、自分自身で意識していないのに、声のトーンが高くなっていると感じた時は、心理的に焦っていることが考えられます。
そんな時は、ゆっくり深呼吸して、声のトーンを低くしてみましょう。
少しは落ち着いて理性的になれるはずです。

セミナーやプレゼンなどで話をするときには、説得力のある印象を相手に与えたいものです。

重要な部分はゆっくりと力強く話すなど、抑揚のある話し方をすると相手に伝わりやすくなります。
相手に聞こえるように喋るためには、普段より少しトーンを上げて、離れた人にも聞こえるように通る声を意識しましょう。

腹式呼吸でお腹から声を出そう

大きな声を出そうとして、喉を使って喋ってしまっては、遠くまで通る声は出せません。
それどころか、喉がつぶれて最後までしっかりした声を出せなくなってしまいます。

腹式呼吸を身につけお腹から声を出すことで、芯のある通る声が出せ、落ち着いた印象を与えることができ、
声の大きさ、トーンなどの抑揚をつけて話すためには、是非身に着けたい呼吸法です。

腹式呼吸のやり方

まずは、姿勢を正します。

腹式呼吸のトレーニングは、立っていても座っていても、どちらの状態でも構いません。
背筋を伸ばして姿勢を整えます。

最初に息を吐ききります

呼吸を意識してしようとすると、まず息を吸うことがほとんどですが、腹式呼吸をするときには、まず息を吐きます。
息を吐ききると、自然と空気を求めて息を吸うことになりますね。
そのため息を吐き切ることから始めた方が、スムーズな呼吸に繋がります。

鼻から息を吸いましょう。

ゆっくりと息を吐いた時間の倍くらいの時間をかけて、鼻から息を吸います。
このとき、丹田(おへその少し下あたり)を中心にお腹が膨らむように意識しましょう。最初にお腹に手をあてておくと意識しやすくなります。
もしお腹が膨らんでいない場合は、うまく腹式呼吸ができていないかもしれません。

口から息を吐きます。

しっかり息が吸えていると、自然と息を吐く動作が行えるはずです。
先ほど意識して膨らませたお腹をへこませながら息を吐いていきます。

後は、この繰り返しです。
正しく腹式呼吸を行うと、丹田を中心に腹部にじんわりあったかいような疲労を感じます。

腹式呼吸では、副交感神経が刺激されリラックス効果があると言われています。
リラックスしたい時や目寝る前に腹式呼吸トレーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回は、セミナーやスピーチで人を惹きつけ、最後まで話を集中して聞いてもらうための、声の大きさ・トーンについて解説しました。

声は大きければ良いというものではありません。


たまに、お客様のご利用中に会場の外に居合わせることがあるのですが、外でも話の内容が全部聞き取れるほどマイクやプロジェクターの音量を大きくされている方がいらっしゃいます。中のご来場者の方々は耳がいたくならないかと心配になってしまします。

マイクのボリュームに頼らず、どこが重要な部分なのか、何を習得して帰っていただきたいのかを考え、より伝わりやすい話し方を工夫してみてはいかがでしょうか?

 

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